なぜ住民の命を能登の中学生が守るのか 東日本大震災を機に13年続く中学校での津波防災活動
過疎化、高齢化が著しい奥能登で地域防災の担い手となってきた小木中学校の生徒たち。しかし、この13年間で生徒の数はおよそ3分の1にまで減少し、別の地区にある能登中学校との統合が決まっています。2025年3月に小木中学校は閉校します。 住民「寂しいです。なんか。子どもたちの声が聞こえなくなってくるのかなと思ったりすると、地域としては元気がなくなるみたいな気がして」 小木中学校3年・浦田羽菜さん「今回役に立ったという部分がすごく大きいので(津波防災の活動が)残っていってほしいなという部分はすごく思う。小木のことは小木で頑張って、私たちのこれまでの伝統というのを新しい中学校の方でも新しい文化と一緒に発展していけたらと思う」 小木中学校・六反田健生教諭「やはりこの活動も意味のある活動だと考えているので、今まで中学校がやってきた取り組みだが、中学校がなくなってからは地域全体の取り組みとして残っていってほしと考えている」 小川正さん「中学校がたとえ再編されても、その学校を起点としてどのような取り組みができるか。それぞれの地域でどのような活動ができるか。今やっていることを新しく再編された学校でも形はいろんなやり方があると思うので、ぜひ発展して継続していっていただければと」 東日本大震災以降、中学生の防災への熱意が地域を動かしたように、これからも災害への備えを幅広い世代で共有していくことが求められています。
北陸放送