午後3時のドルは小幅安156円前半、持ち高調整 米CPI後の急変警戒
Shinji Kitamura [東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の156円前半で取引されている。注目度の高い米国の消費者物価指数(CPI)の発表を前に手控えムードが強く、ドルは156円前半から半ばで小動きが続いた。 東京市場のドルは、朝方の156円半ばから前半へ小幅下落した。特段の手掛かりはなかったものの、米CPIの発表を前に「持ち高調整的なドル売りや円買いが見られた」(外銀関係者)という。 前日発表の米卸売物価指数(PPI)が強弱まちまちの内容だったこと、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がインフレの持続性は「まだ分からない」と発言したことなどから、市場ではきょうの米CPIが今後の利下げの行方を大きく左右する可能性があるとして、関心を寄せる声が増えている。 予想を上回った場合は円が急落する公算が大きく、市場の緊張感が高まりやすい面もあるという。「介入警戒感が強いためドル買いは長続きしない」(外銀アナリスト)との見方もあるが「米財務長官が日本の介入にくぎを刺すような発言を繰り返しており、やすやすと実施できる状況ではない」(FX会社)として、ドル買いが勢いづく展開を想定する声も聞かれた。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 156.23/156.26 1.0825/1.0829 169.16/169.17 午前9時現在 156.52/156.53 1.0812/1.0816 169.26/169.27 NY午後5時 156.42/156.44 1.0816/1.0820 169.20/169.24