【ブレードウェイカー】異形のブレードが生み出す唯一無二のアクション!【国産ブレーデッドジグオールマニュアル】
ブレーデッドジグが日本に浸透し、各社から独自のモノがリリースされてひと段落したころだろう。そこで、今日本に現存する国内メーカーのブレ-デッドジグを集めて大検証!もちろん、それぞれビルダー、もしくは使い手であるアングラーに詳しく解説してもらっているので、あなたが求めるブレ-デッドジグがきっと見つかるはず!今回紹介するのは、圧倒的な個性をもったブレードが目を引く「ブレードウェイカー」! 【画像】異型が生み出す唯一無二《ブレードウェイカー》のスペックと価格
前田秀樹(まえだ・ひでき)
「テッケル」代表。90年代からアメリカのトーナメントに飛び込んで得た豊富な経験値をもとに、キックノッカーやスプリンカーなど実践的なルアーを数多く生み出している。
「水面を駆ける特殊ブレード」
水面を割ると泳ぎが破綻してしまうブレーデッドジグの弱点を、ルアーデザイナー・前田秀樹のアイデアによって克服したのがこの「ブレードウェイカー」である。 発端になったのは「Bリグ」というワームのセット方法だった。 【画像】これが「Bリグ」。ウエイテッドフックを使ったテキサスリグで、シンカーとワームのあいだに専用カップとスカートを挿入する。前田が考案、ペイチェックベイツで商品化されていた。 前田「水面直下を泳がせながら、ロッドを立てれば『ガボッ!』と水面を割って魚にスイッチを入れることができる。ただ、使うパーツが多くてセットするのに時間が掛かるのが難点でした」 このアクションをルアー単体で実現できないか? ジッターバグのカップを付けるなど数々の試行錯誤のすえ、たどりついたのが長方形を折り曲げた独特なブレードだった。 前田「ピッチの細かいチャター系がバイブレーションだとしたら、ブレードウェイカーは滑らかにウネウネと泳ぐ感じで、ルアーとしては別物。同じワームをつけてもまったく動きが違います」 アクションを比較した水中動画や、ブレード単体でも泳ぐようすはYou Tube「Teckel Lure TV」で確認してほしい。
ブレードウェイカー(テッケル)
アイ(スナップ)の位置は2通りのパターンで使用可能。デフォルトではふたつの穴をまたぐようにスナップが通してあり、やや巻き抵抗が強め(写真の状態)。スナップを開いてブレード先端の穴だけに通すとアクションが弱まり、浮き上がりを押さえて速巻きしやすい。 【画像】サイズ感やブレードの厚みなど、さまざまなバリエーションを試したうえで現状のデザインにたどり着いた。