いよいよデビューの山本由伸は期待に応えられるか?米アナリストが今季の”ブレイク候補”に選出「巨額契約に値するかをすぐに示す」
大きな期待に包まれ、待望のMLBデビューを迎える。 ドジャースの山本由伸が3月21日、開幕カードとなるパドレスとの2戦目の先発マウンドに登る。いよいよメジャーリーガーとしての一歩を踏み出す日本人ルーキーは、オープン戦で打ち込まれる場面も目立ったものの、すでに多くのファンの関心は公式戦でのピッチングへと移っている。 【動画】山本由伸、4失点と乱調も圧巻K! マリナーズ戦での奪三振シーン スプリングトレーニングでの登板の結果とは裏腹に、首脳陣からのコメントなどでも、チームの山本への信頼が揺らいでいないことは明らか。さらにデビュー目前となった現在、米国内メディアからもこれまで以上の高い評価が送られているようだ。 米スポーツ放送局『FOX Sports』では現地時間3月19日(日本時間20日)、今季のMLBにおいてブレイクが期待される投手5人をピックアップする特集記事を掲載。同メディアのアナリスト、ベン・バーランダー氏がその中の1人として山本の名前を挙げており、初登板に向け期待の言葉を並べている。 今回のトピックで最初に紹介されている日本人右腕について、「ドジャースの3億2500万ドルの男であるヤマモトは、木曜日の朝、パドレスとの開幕2試合目でついにMLBデビューを果たすことになる。彼はなぜその巨額の契約に値するのかをすぐに示すだろう」と活躍を見通している。 さらにバーランダー氏は、「ショウヘイ・オオタニが2025年までマウンドに立つことができず、過去のドジャース主力投手であるウォーカー・ビューラーとクレイトン・カーショウが健康面で大きな不安を抱える中、ヤマモトは同じく新加入のタイラー・グラスノーとともにローテーションのトップとしての役割を担う」と評価。 その上で、「一刻も早くMLBでの戦いに慣れる必要がある」としながらも、「この25歳はそれを実現するためのツールをすべて持っている」と指摘しており、「彼は素晴らしい速球と厄介なスプリッター、そしてカーショウのようなカーブを持っている」と持ち球のクオリティの高さを強調した。加えて、「NPBのMVPと、サイ・ヤング賞(沢村賞)の両方を3度受賞している。ヤマモトの投球はMLBの打者も魅了することになるだろう」として、日本での実績にも言及しながら、メジャーでのパフォーマンスにも太鼓判を押した。 トピックでは他にも、タリック・スクーバル(タイガース)、グレイソン・ロドリゲス(オリオールズ)、カイル・ハリソン(ジャイアンツ)、コール・ラガンス(ロイヤルズ)も“ブレイク候補”として紹介されている。 活躍が有力視される若手投手の中でも、特に期待が寄せられている山本。メジャー1年目より、球界を沸かせる存在となる可能性は高いと言えるだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]