高校名を「間違えられたりも…」 奮闘25得点、U-17代表・清藤優衣が「全国の人に見せた」精華女子の誇り【ウインターカップ】
SoftBank ウインターカップ2024
バスケットボールの第77回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2024」は27日、東京体育館で女子準決勝が行われ、2年連続7回目の出場となる精華女子(福岡)が3連覇を狙う京都精華学園に70-72で惜敗した。U-17にも選出された精華女子のエース清藤優衣(3年)はチーム最多の25得点と奮闘。「精華のバスケットを全国の人に見せられた」と清々しく胸を張った。 【動画】「自分が決めてやろう」 清藤優衣が3ポイントシュートを決めた実際の映像 絶対女王を相手にエースが奮闘した。精華女子の清藤は第1クォーター(Q)残り3分に1本目の3ポイントシュート(3P)を沈めると、同1分42秒にはアンドワンを獲得。第1Qだけで2桁得点を記録した。66-72の第4Q残り43秒にはセットプレーからボールを確保。「これで決めないと負ける。絶対自分が決めてやろう」。迷いなく打ち切り、5本目の3Pを決めた。望みを繋ぐ1本に、会場は熱狂に包まれた。 40分間フル出場でチーム最多の25得点。6リバウンド、1アシスト、2スティールと攻守で躍動した。攻撃の起点だった留学生のアキンデーレ・タイウォ・イダヤット(2年)が対策され、10得点止まり。「もうこれは自分がやるしかない。最後は自分が全部やってやろう、というぐらいの気持ちでやり切った」。エースとして、主将として、覚悟を持ってコートに全身全霊をぶつけた。 清藤は7月に開催された「FIBA U17女子ワールドカップ(W杯)2024」に日本代表として出場。シューターとして起用され、3Pへの自信を深めた。「空いたら打つというのを意識してやってきた。これから次のステージに向けても凄く自信になると思う」。大学でもバスケを続ける予定で、「もっとプレーの幅を増やし、味方を生かすプレーも身につけたい」と意気込む。 小学生の頃にウインターカップで見た精華女子のプレースタイルに憧れ、埼玉から福岡へ渡った。「精華女子と調べると京都精華が一番に出てきたり、間違えられたりもする。勝って、精華女子の名前も全国に知ってもらおう」。大会3連覇、2年連続の3冠を狙う京都精華学園を前にあと一歩及ばなかったが、「精華のバスケットを全国の人に見せられた」と清藤は清々しく胸を張った。
THE ANSWER編集部