遠藤航は “リヴァプールの予想外のヒーローの1人”へ 批判を乗り越えた日本代表キャプテンがカラバオ杯優勝の鍵を握る
チェルシーと対戦
26日にチェルシーとのカラバオカップ決勝戦を控えているリヴァプール。長年リヴァプールを指揮したユルゲン・クロップ最後のシーズンで狙う最初のタイトルだ。 GKアリソン・ベッカー、DFトレント・アレクサンダー・アーノルド、MFドミニク・ショボスライなど怪我人も多いリヴァプール。モハメド・サラーやダルウィン・ヌニェスの状況も気にはなるが、英『Daily Mail』が注目しているのは日本代表MF遠藤航だ。 同メディアは、「遠藤航は今シーズン、リヴァプールの予想外のヒーローの1人になった」と文頭で綴っており、定位置を確保している遠藤を称賛している。 今夏にリヴァプールに加入した遠藤だが、当初リヴァプールはMFジュード・ベリンガム、MFモイセス・カイセド、MFロメオ・ラヴィアといった中盤メンバーの獲得が噂されていた。そのため遠藤は当初クラブが狙っていた選手ではなかったことや当時30歳という年齢もあり、獲得に疑問の声も上がっていた。 加入当初は数的不利状況など難しいシチュエーションでの出場が続いたことや、チームの戦術理解やリーグのスピード感に苦戦しアンカーの1番手になるのは厳しいと思われていた。しかし、試合を重ねるにつれて着実にアジャストしてきた遠藤は今やアンカーとして欠かせない選手になりつつある。遠藤が先発出場したプレミアリーグ11試合は9勝2分となっており、中盤の底に遠藤がいるかどうかは今のリヴァプールにとって大きな意味を持つ。 カラバオカップ決勝の注目ポイントの1つは中盤の戦いだ。対戦相手のチェルシーにはカイセド、エンソ・フェルナンデス、コナー・ギャラガーといったプレミア屈指の中盤の選手たちがおり、コール・パルマーなども中盤に出入りをする。若い選手が多いチェルシーの攻撃陣を勢いに乗せないことが大事であり、遠藤が彼らを抑えることができれば、リヴァプールの優勝も大きく近づくだろう。 今やリヴァプールを救う存在になることまで期待されている遠藤は、今シーズン初タイトルに貢献できるのか注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部