老舗ファンドのワイスが支払った賞与47億円、ジェフリーズが回収要求
(ブルームバーグ): 米ヘッジファンド運営会社ワイス・マルチストラテジー・アドバイザーズは、破産申請直前に社員にボーナスとして支払った約3000万ドル(現在の為替レートで約47億2000万円)を回収すべきだと、同社の主要債権者であるジェフリーズ・ファイナンシャル・グループが28日に法廷で主張した。
ジェフリーズはワイスの最初の破産審問で、ワイスが既に支払い不能状態にあった時に不当にボーナスを支給したと主張。一方、ワイス側の弁護士はボーナスについて、社員への標準的な報酬であり、同社が当時ミレニアム・マネジメントからの支援確保に向け交渉していたため必要だったと説明した。この交渉は最終的に決裂した。
ワイスが資金回収を図らない場合、ジェフリーズは連邦破産裁判所のマーティン・グレン判事に自ら回収を試みる許可を求めることができる。
また、ジェフリーズは審問で、ワイスの現幹部の解任を要求。また、即時の清算に向け、ワイスおよび訴訟の管理を裁判所が承認した管財人に移管するよう求めた。この要請をグレン判事は退けたが、こうした動きを後日また請求できると付け加えた。
ワイスは4月29日に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請。同社が投資家に対し、事業の幕を閉じ資金を返還すると通知してから2カ月後のことだった。
ワイスは1978年にジョージ・ワイス氏によって創業された。昨年12月時点の運用資産は23億ドル。
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原題:Jefferies Demands Weiss Claw Back $30 Million in Bonus Payouts(抜粋)
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Steven Church, Jonathan Randles, Hema Parmar