中国、家電買い替え補助金制度を拡充 内需回復策の一環
[北京 8日 ロイター] - 中国は今年、家電の買い替えを促す補助金制度について、対象範囲を拡大するほか、デジタル製品の購入により多くの補助金を出すことが、公式の政策文書で8日に明らかになった。低迷する内需の回復を目指す。 中国の経済政策を担う国家発展改革委員会(NDRC)と財政省が発表した文書によると、電子レンジ、浄水器、食器洗い機、炊飯器が今年、対象に含まれる。また、6000元以下の携帯電話、タブレットPC、スマートウオッチ・ブレスレットは、15%の補助が受けられる。 文書では制度のコストについては明らかにされていない。ただ、財政省当局者は8日の会見で、中央政府は2025年の同制度に対してこれまでに810億元(110億5000万ドル)を割り当てたとした。 中国は昨年、1兆元の特別国債発行で調達した資金のうち約1500億元を、古い家電や自動車、自転車などを買い替える補助に充てており、政府関係者は、制度は「プラスの効果をもたらした」としている。 商務省高官は同じ記者会見で、この制度により、24年には自動車で9200億元、家電で2400億元の販売につながったとしている。