藍染めに魅せられ、向き合う⼈々の“いま”に寄り添う⻑編ドキュメンタリー 映画『⻘い記憶』
ドキュメンタリー映画『⻘い記憶』の劇場公開が決定し、あわせて、本作の予告映像が公開された。 藍染の歴史は、遥か昔、⼈類が、ある植物の葉に含まれる成分が空気に触れると⻘く発⾊することを発⾒したことに始まる。その起源は古く、紀元前の古代エジプトまで遡る。⽇本には、およそ1500年前に⼤陸から伝来し、⻑い年⽉をかけて成熱した技術は江⼾時代に頂点を極めた。しかし、19世紀にヨーロッパで発明された化学染料によって、日本を含める世界中の暮らしの中から天然由来の藍の⻘は失われていく。 本作では、7⼈の藍染に魅せられた⼈々が登場する。江⼾時代~明治初期の⼿間のかかる技法をあえて⽤いて再⽣に挑む孤⾼の職⼈、藍染師・佐々⽊⿓⼤。江⼾時代から続く⽇下⽥藍染⼯房の九代⽬であり、素材にとことんこだわり天然繊維と天然染料のみを使⽤して作品を制作している、染織家・⽇下⽥正。古代染⾊研究家・⻘⽊正明。藍染の原料である蒅(すくも)の⽣産者、北村仁、⼤⻄美由紀。イギリスから⽇本の天然藍に興味を持ち来⽇した染⾊家であり研究者、リンダ・ブラシントン。次世代染料を開発するバイオ研究者・清⽔雅⼠。 監督は、ミュージックビデオ、映画やドラマのメイキングのディレクターを務め、これまで、現代美術家・村上隆の創作活動を追ったドキュメンタリーや職⼈の⼿仕事や背景にある⾵⼟を映像に収めてきた、ヨシダシゲル。ヨシダ監督は本作で⻑編劇映画デビューを飾る。 映画『⻘い記憶』は、2024年11月9⽇(土)よりユーロスペースほか全国順次公開。
otocoto編集部