さっそく「トンデモ人事」で炎上中…!それでもアメリカ国民が「トランプ大統領」を選んだ本当の理由
まるでカルト集団
とはいえ、今回の大統領選が接戦であったことには変わりない。「移民たちはペットの犬や猫を盗んで食べている」などと、荒唐無稽なデマを振りまくトランプに比べれば、ハリスのほうがマシだと考える有権者は多かった。 そこでトランプ勝利の鍵を握ったのが、熱狂的なトランプ支持者だった。元共同通信記者でニューヨークを拠点に取材を続けるジャーナリストの津山恵子氏が語る。 「私はトランプ氏の選挙集会に何度か足を運びましたが、トランプ氏が『カマラ・ハリスはIQがゼロだ』『スロー(動きが遅い)ジョー・バイデン』などと悪口を言うと、支持者たちは膝を叩いて喜んだり、隣の人と肩を抱き合って笑い合ったりしていました。まるでカルト集団です」 日本では、こうしたトランプ支持者は「過激派」や「トンデモ」と報じられることも多い。しかし、こうした「トランプの下僕たち」は、この4年間でバカにできない数に膨れ上がっていた。その結果、下馬評に反してトランプが勝利を掴んだのだ。 彼らは一体何を考え、なぜトランプに投票したのか。その実態に迫ろう。 後編記事『「トランプは神に選ばれし救世主!」「テキサスを独立国家に!」トランプを大統領にしたヤバい奴ら』へ続く。 「週刊現代」2024年11月16日・11月23日合併号より
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