同時に登場するマザーは30製品ほど? 販売直前まで視界が晴れない「Core Ultra 200S」回り
10月11日にスタートしたIntelの次世代CPU「Core Ultra 200S」シリーズの予約販売だが、1週間経ってPCパーツショップのPOPを見て回ると、最上位の「Core Ultra 9 285K」の値段部分に“売り切れ”の札が貼られているケースが目立つ。 【写真】TSUKUMO eX.のIntel CPU価格表
「Core Ultra 9 285K」は争奪戦! 他も「大量に入る状況ではない」
パソコン工房 秋葉原パーツ館は「やはり最上位はすぐに注文が入りました」とのこと。3モデルが売り切れとなっているパソコンSHOPアークも「最上位は本当すぐに売り切れましたね。全体的に大量に入る状況ではないこともあって、次に一番下の『Core Ultra 5 245KF』と中間の『Core Ultra 7 265KF』が一杯になりました」という。 一方、TSUKUMO eX.はCore Ultra 9 285Kのみを抽選販売としているが、「当日はかなりの争奪戦になると思います」と予想する。 CPUに向けた熱が高まる中で、対応するIntel Z890チップセット搭載マザーボードに関する情報を求めるユーザーが増えているという。Core Ultra 200Sは新ソケットのLGA1851に対応するため、LGA1700を採用する現行のマザーボードとは互換性がない。CPUと同時に登場すると思われるZ890マザーボードとセットで入手しないと稼働できない。 しかし、まだはっきりとした入荷情報が下りてきているという声はほぼなかった。どうにか、あるショップから「おそらく25日午前0時に間に合うのは30モデルくらいで、その後に出てくるのが20モデルくらいみたいですね」というコメントが聞けたくらいだ。 それでも、価格や型番などは見えないまま。別のショップは「最悪、販売解禁の直前に全容が分かる感じかもしれません」とあきれるように話していた。
JEDEC準拠のDDR5-6400がTeamから! 32GBキットで1.8万円
まだ販売情報が不確かなZ890マザーボードだが、基本的な仕様は明らかになっており、定格でサポートするメモリは従来のIntel Z790のDDR5-5600からDDR5-6400に向上する。 その定格DDR5-6400で動作するメモリがいち早く登場した。Team Groupの「ELITE PLUS DDR5 TPBD532G6400HC52DC01」で、価格は1万8000円弱だ。ヒートプレッダが付いた16GBモジュールの2枚キットとなる。 Z890マザーボードと組み合わせば、定格電圧の1.1Vで安定した高速動作を見込める。入荷したオリオスペックでは早速好調に売れているようだが、Intelの新世代プラットフォームに組み込む用途で売れているかは分からないという。 「25日に登場するCPUは“末尾K”のオーバークロックタイプですからね。定格で安定動作を指向するユーザーとはちょっと層が異なるかもしれません。それよりも、小型PCでRyzen 8000Gシリーズとの組み合わせを考えている人などが考えられるかもしれません。発熱を抑えつつ、メモリの速度を上げて内蔵GPUの性能を引き上げるといったことを狙えますから」と話す。