【選手権インタビュー】imase ~自身も目指した夢舞台 選手や支える人々の想いを乗せて~
■プロを目指して頑張ろうと
―――サッカーを始めたきっかけはなんでしょうか? imase スタートした年齢としては少し遅いのですが、小学5年生のときに地元の少年団に入りました。サッカーゲームをやり始めて、そこから自分でもやってみたいと思うようになった気がします。 ―――そこからプロを目指すようになっていくと。 imase 小学生のときは運動神経が良かったので、上達も早い方だったのかなと。中学生の時にクラブチームに行きたいと思い、入団テストを受けました。プレーがうまくいったのか、倍率は2倍くらいでしたが無事に受かりました。クラブチームは少年団と比べてレベルも高かったので、せっかく受かったのだからプロを目指して頑張ろうと考えたんだと思います。 ―――周囲の後押しも? imase ありました。おこがましいですが、少年団では上手なほうだったと思いますし、普段から自主練もたくさんしていたので、周りも「頑張れよ」という感じでした。 ―――どんな選手でしたか? imase とにかくボールを持つのが好きでした。クラブチームもドリブルを重視している特化型の指導方法だったので、ドリブルの練習をよくしていました。ポジションは中盤でしたが、中学生のときはサイドハーフやサイドバックもやっていました。 ―――憧れていた選手はいますか? imase リオネル・メッシ選手はもう…全員あこがれていたと思います。たくさん選手がいる中で、やっぱり圧倒的でした。あとはアンドレス・イニエスタ選手もかなり憧れていました。メッシ選手もそうですが、体格が大きい方ではなく、どちらかというと日本人に似ている体格で。スピードを生かしたプレーというより、ボールタッチの柔らかさや体の使い方、周りをすごく見てうまくポジショニングしたり、そういったところを自分のプレーにも生かせないかなとかなり勉強していました。バルセロナがすごく好きで、よく見ていましたね。 ―――サッカーは見るのも好きで? imase プレーの方が好きではありますが、バルセロナの試合は見ていて。プレミアリーグは当時あまり見ていませんでしたが、バルセロナとレアル・マドリードの試合を中心にラ・リーガをよく見ていました。 ―――ご自身でプレーして、見て、サッカーの楽しさはどんなところに感じられましたか? imase いっぱいありますが、一つ挙げるとすれば、どのポジションの選手も輝くところです。それぞれ役割が異なり、自分が持つスキルをちゃんと生かせる。体格が大きくなくても活躍できるし、そこに面白さがあると思います。僕自身、特に中学生のときはかなり小柄で、中学1年生のころは140センチちょっととかで。でもそういった選手も活躍できる。もちろん一定のフィジカルは必要だと思いますが、ポジションごとにさまざまな選手がさまざまな形で活躍できることが魅力ですね。もう一つ挙げるとすれば、何が起きるかわからない部分。「絶対に勝てるでしょ」という試合でも、一気に逆転されることがあり得るスポーツなので。ワールドカップのアルゼンチンとフランスの決勝でも「そこで延長までいく?」みたいな。高校選手権もギリギリで逆転する試合もありますし、最後まで何が起きるかわからない面白さがありますね。