【皐月賞・外厩情報】エフフォーリア、ジオグリフと同じV軌道描く「ノーザンファーム」の〝秘蔵っ子〟
[GⅠ皐月賞=2024年4月14日(日曜)3歳、中山競馬場、芝内2000メートル] 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。 先週の桜花賞はノーザンファーム天栄経由のステレンボッシュが「桜冠」に輝き、2着アスコリピチェーノもNF天栄、3着ライトバックはNFしがらき活用。「NF系を狙え!」と予言した通りの馬券内独占となった。 さて、皐月賞。近3年の勝ち馬の外厩使用状況を見てみると、2021年エフフォーリアと22年ジオグリフがNF天栄経由、昨年のソールオリエンスが山元トレーニングセンターを活用して、見事栄冠をもぎ取っている。昨年2着のタスティエーラは在厩調整であったものの、やはりV最短は外厩活用馬ということだ。 今回のメンバーで半数に近い8頭が在厩での調整。弥生賞勝ちコスモキュランダ、毎日杯勝ちメイショウタバルを筆頭にこの8頭をすべてカットすることから始めたい。 で、問題はどの外厩使用馬が有力かだ。ズバリ、ジャスティンミラノだろう。新馬戦を勝った後にノーザンファームしがらきに出されている同馬。次戦の共同通信杯の約1か月前にトレセンに戻って調整し、連勝となったわけだが、今回もNFしがらきからレースの約1か月前である3月8日に戻ってきた。同じルーティンを取れたのはそれだけしがらきでの調整がうまくいった証拠だろう。 現に友道調教師も「新馬の後も放牧に出して、短期だったんですけど、体もしっかりしてきたんですけど、今回の後もしがらきに出して本当にいい感じで帰ってきたと思います」と連携がうまく運んだことを強調していた。 エフフォーリアとジオグリフで天栄が築いた共同通信杯→皐月賞のVローテを今年はNFの西の拠点が成功させる。
【皐月賞 出走馬の外厩利用状況】
1枠1番サンライズジパング チャンピオンヒルズ(滋賀県)1月23日~2月15日 1枠2番メイショウタバル 在厩調整 2枠3番エコロヴァルツ チャンピオンヒルズ(滋賀県)2月13日~3月7日 2枠4番シリウスコルト 在厩調整 3枠5番ミスタージーティー 在厩調整 3枠6番アレグロブリランテ 在厩調整 4枠7番ルカランフィースト 在厩調整 4枠8番ジャンタルマンタル 山元トレーニングセンター(宮城県)2月11日~3月22日 5枠9番アーバンシック ノーザンファーム天栄(福島県)1月16日~3月22日 5枠10番レガレイラ ノーザンファーム天栄(福島県)1月6日~3月14日 6枠11番ホウオウプロサンゲ 在厩調整 6枠12番コスモキュランダ 在厩調整 7枠13番ジャスティンミラノ ノーザンファームしがらき(滋賀県)2月15日~3月8日 7枠14番シンエンペラー ノーザンファームしがらき(滋賀県)3月6~20日 7枠15番サンライズアース ノーザンファームしがらき(滋賀県)2月29日~3月16日 8枠16番ダノンデサイル 山元トレーニングセンター(宮城県)1月18日~3月7日 8枠17番ビザンチンドリーム ノーザンファームしがらき(滋賀県)2月10日~3月19日 8枠18番ウォーターリヒト 在厩調整
※2024年 GⅠ馬券圏内を送り込んだ外厩ランキング
【1位】ノーザンファーム天栄=1着1回、2着2回 【2位】チャンピオンヒルズ=1着1回、2着1回 【3位】ノーザンファームしがらき=1着1回、3着1回 【4位】宇治田原優駿ステーブル=2着1回、3着1回 【5位】山元トレーニングセンター=3着1回 ※在厩調整=1着1回 ※外国馬=3着1回
東スポ競馬編集部