「YORAIYA角盤」 有形文化財となる建物が新たな街の交流拠点に
23日、鳥取県米子市内で朝市やワークショップなどのイベントが開催されました。 会場の一つとなった建物は有形文化財への登録が決まっており、米子の地域交流の新たなシンボルとなりそうです。 【写真を見る】「YORAIYA角盤」 有形文化財となる建物が新たな街の交流拠点に 米子市中心部、古い町並みの面影を残す界隈で開かれた「よなご下町文化祭」。 会場のひとつ、「YORAIYA角盤」では、朝市や物作りワークショップなどが行われにぎわいが生まれました。 訪れた人は 「いっつも通ってはみているんですけど、ちょっとこれが…(うん、お野菜)目についたもんで」 「人々が集まるような場所がなかなかなかったと思うので、こういった場所があってすごいいいなと思います。」 夢蔵プロジェクト 遠藤 学 理事 「多くの人が集まってきて、いろんな活動をして、またいろんな発見をして、それが『やらいや』ていうような、次の活動につながって/米子・下町を多くの人が知って、自慢できる様な米子にしてもらいたいなというふうに思っています」 ところで、会場となった鮮やかなミントグリーンの「YORAIYA角盤」は、縦長の窓や板張りの外壁が印象的な洋風の建築物で、11月22日に国の登録有形文化財に新規登録されることになりました。 歴史は古く、今から約90年前。 1935年に「角盤町郵便局舎」として建てられました。 郵便局としての役目を終えると、平成に入り、今度は書店「角盤文庫」として、米子市民に長く親しまれてきました。 そして今年4月、複合施設「YORAIYA角盤」として復活しました。 現在、施設全体をレンタルスペースとして利用でき、電話やInstgramのダイレクトメッセージなどで予約を行えます。 「枠もそのままで、色を直してなかったりしとるっていうのが…」 建物の復活に関わった遠藤学さん。 施設名の「よらいや」は、米子周辺の方言で「集まろう」という意味。 クラウドファンディングで支援を募り、遊休施設になっていた場所を年齢問わず、みんなで集まれる場所に生まれ変わらせようという想いを込めました。
夢蔵プロジェクト 遠藤 学 理事 「本当にいろんな人が関わりながらこの建物を作った、支援してもらいながら作ったっていうのが、やっぱりこの建物の一番大きなところだと思っているんで、地域の方、学生、市民、私たちNPO団体、町作りやっている多くの団体さんと一緒になって、米子の下町を『よらいや』っていう合言葉で盛り上げていきたいなというふうには考えています。」 文化財となり、魅力を増したYORAIYA角盤。 今後も幅広い世代が集える「地域の交流拠点」を目指していきます。
山陰放送