広島マリーナホップ、営業最終日に多くの家族連れ来場 20年の歴史に幕
広島市西区の商業施設「広島マリーナホップ」が1日、営業最終日を迎えた。中四国地方で最大級のアウトレットモールとしてオープンして以来20年間、にぎわいスポットとして親しまれてきた。シンボルの観覧車なども見納めとなり、朝から名残を惜しむ大勢の家族連れたちが訪れている。 【画像】イベントの整理券を求めて列をつくる来場者 「開放的ですてきな場所だった。寂しくなります」。愛犬とマリホや周辺へよく散歩に来ていたというハンドメイド講師の山崎明花さん(38)=安芸区=は閉館を惜しむ。 マリホは2005年3月に開業。当初は年間約310万人が来場したが、その後は経営不振で運営会社が2度変わり、23年の来場者数は165万人に落ち込んでいた。立地する県有地の賃貸借契約が25年3月13日に満了。運営するマリーナホッププロパティ(中区)によると、各テナントの備品移動が終わり次第、建物の解体に入り、2月中旬には更地にする予定という。 閉園後は後継施設として「ひろしまモビリティワールド」が27年に開業予定。自動車用品販売トムス(東京)を代表とする事業予定者が多目的サーキットや電気自動車カート場などの整備を想定している。
中国新聞社