インプレッサ22B、F40、M2 1001…… 「残存数1台」の超希少車も! あの限定車の行方2013年版
■世界に1台!トムス エンジェルT01
22Bに続いては世界に1台しか存在しないスーパー希少価値の高いクルマが登場。その名はトムスエンジェルT01! ●こんなクルマ 1994年に市販を前提としたプロトタイプとして1台だけが製造されたトムス製の幻のスポーツカーがトムスエンジェルT01。トムスでは市販化を目論んでいたが結局市販は断念。しかし、プロトタイプながら登録された1台が存在する。 全長3220×全幅1620×全高1080mmで700kgと超コンパクトかつ軽量なボディに160psの4A-Gを搭載。パワーウェイトレシオは、4.3kg/psとR35GT-R並み。デビュー当時ベストカーでも取材した経験がある。AZ-1を称してゴーカート感覚、と表現する人は多いが、エンジェルはAZ-1をワイドトレッドにしたプロポーションで、ファンなハンドリングにシビれたモノだ。 ●いまどうなっている? このクルマは、昨年(2012年)の春に某有名オークションに出品されていて話題になった(スタート価格が1200万円!?)。落札うんぬんの話はなかったが、現在も関西地方で元気に生きている! 残念ながら締め切りまでにオーナーと連絡をとることができなかったため詳細は控えるが、京都や神戸などで開催されるイベントなどでも目撃情報が多数あるので、メガウェブフェスタやベストカー主催のイベントに出演依頼してみようかな、と考えている次第でございます。 ブルネイの国王ならスペシャルメイドの世界1台のクルマっていうのも当たり前なんだろうけど、世界に1台しか存在しないクルマって……、オーナーさんが心の底から羨ましい。 世界に1台ということは、現存するのがなくなればすべてが終わり。そうならないよう、ベストカーは陰ながら祈ってます! ●残存数……1台!
■意外に見られるかも ASLガライヤ
市販を断念しながら、プロトタイプが登録されているクルマはトムスエンジェルT01だけじゃない! ●こんなクルマ オートバックススポーツカー研究所(ASL)が企画製作し、2001年に初公開。60台程度の事前予約が入っていたようだが、2005年に市販化を断念。スーパーGTに昨年(2012年)まで参戦していたので知名度、認知度は高い。 このガライヤも市販を前提としたプロトタイプが3台程度登録されたという。当時オートバックスの社長だった住野氏、ASLの中心人物だった白木氏のほかオートバックス関係者が所有していた。 日産の2L、直4DOHCのSR20VE(204ps)を搭載。全長3775×全幅1825×全高1185mmのワイド&ショートボディのスポーツカー。 ●いまどうなっている? 登録されたプロトタイプはすべて現存。実は本企画担当、今年6月に実車を見てきた。所有者は明かせないが、ハセ・プロのマジカルカーボン&マジカルアートシートを全面張りしてリフレッシュ。この施工によりビカモノに生まれ変わった! そのほかでは、湘南オートモビル・ビジネス専門学校にガライヤが教材として置かれていたが、同校が2011年に閉校したためそのモデルは消息不明。 学校といえば、大阪産業大学。大阪産業大学のEVプロジェクトの1台がガライヤ。ガンメタのガライヤをEV化、こちらはナンバー取得できていないが、EVレースやイベントに参加しているもよう。この大阪産業大学のEVプロジェクトではガライヤのほかAZ-1もEV化されるなど、やっている先生たちがかなりクルマ好きと見た! ガライヤ自体の数は少ないが、イベントなどで意外に見ることができるかもしれない。 ●残存数……5台!?