トランプ氏、FBI長官に熱烈支持者起用の意向 仏大使には娘婿の父
【AFP=時事】ドナルド・トランプ次期米大統領は11月30日、連邦捜査局(FBI)長官人事をめぐり、新政権では自身に忠実なカシュ・パテル氏に交代させる意向を表明した。 【写真】メルケル独首相(当時)とプーチン・ロシア大統領の会談後に登場した同大統領の愛犬 パテル氏はインド移民の息子で、第1次トランプ政権で国家安全保障顧問や国防長官代行の首席補佐官といった高官職を務めた。FBIに批判的で、偏った政府官僚が裏でトランプ氏を抑え込もうとしているとする「ディープステート(闇の政府)」に関する物議を醸す見解で知られる。 2017年にトランプ氏が任命した現FBI長官のクリストファー・レイ氏の任期は2027年までだが、交代させるには、レイ氏が満了を待たずに辞任するか、解任される必要がある。レイ氏の下でFBIはトランプ氏を調査し、同氏の怒りを招いた。 トランプ氏は自身のSNS、トゥルース・ソーシャルに、「カシュ氏は腐敗を暴露し、正義を守り、米国民を保護することにキャリアを費やしてきた優秀な弁護士、捜査官、そして『アメリカ・ファースト』の戦士だ」と投稿した。 トランプ氏はまた、次の駐フランス大使に義理の息子ジャレッド・クシュナー氏の父で、実業家のチャールズ・クシュナー氏を指名すると発表。「素晴らしいビジネスリーダー、慈善家、そして交渉人であり、わが国とその利益を代表する強力な支持者となるだろう」とコメントした。 チャールズ氏は2004年に脱税、証人妨害、違法な選挙資金提供など18件の罪を認め、2年間服役した経緯がある。【翻訳編集】 AFPBB News