世界1位シナーがフリッツをストレートで退け大会初優勝、オーストラリアン・オープンに続くグランドスラム2勝目 [USオープン/テニス]
世界1位シナーがフリッツをストレートで退け大会初優勝、オーストラリアン・オープンに続くグランドスラム2勝目 [USオープン/テニス]
シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-3 6-4 7-5で下して大会初優勝を飾った。 ~USオープンで大会初優勝を飾った世界ナンバーワンのシナー選手~ ワンブレーク差で第1セットを先取したシナーは5-4からブレークに成功して第2セットも連取したあと第3セットで3-5とリードを許したが、そこから最後の4ゲームを連取して2時間16分で勝利を決めた。 シナーが四大大会の決勝に進出したのは1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)以来でキャリア2度目だったが、早くも2勝目を挙げた。 同大会に6年連続出場となった23歳のシナーは、2022年の準々決勝進出がこれまでの最高成績だった。第6シードで臨んだ昨年は、4回戦でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に4-6 6-3 2-6 6-4 3-6で敗れていた。 体調不良でパリ五輪欠場を余儀なくされたシナーは前哨戦のシンシナティ(ATP1000/ハードコート)でタイトルを獲得しており、マッチ11連勝で北米ハードコートシーズンを締めくくった。 この結果でシナーは、フリッツとの対戦成績を2勝1敗と勝ち越した。両者は過去いずれもインディアンウェルズ(ATP1000/ハードコート)で2戦(2021年4回戦:6-4 6-3でフリッツ、23年準々決勝:6-4 4-6 6-4でシナー)しており、星を分け合っていた。 今大会でのシナーは1回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を2-6 6-2 6-1 6-2で、2回戦でアレックス・ミケルセン(アメリカ)を6-4 6-0 6-2で、3回戦でクリストファー・オコネル(オーストラリア)を6-1 6-4 6-2で、4回戦で第14シードのトミー・ポール(アメリカ)を7-6(3) 7-6(5) 6-1で、準々決勝で第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-2 1-6 6-1 6-4で、準決勝では第25シードのジャック・ドレイパー(イギリス)を7-5 7-6(3) 6-2で破って決勝進出を決めていた。 今大会で過去4戦全敗だったグランドスラム準々決勝の壁を突破した26歳のフリッツは、立ち止まることなく決勝の舞台に辿り着いていた。USオープンの同種目で地元アメリカ勢が優勝したのは、2003年大会のアンディ・ロディック(アメリカ)が最後となっている。
テニスマガジン編集部