八ケ岳、登山シーズン幕開け 「安全に楽しんで」 アルプホルン響かせ開山祭
長野県の小海町観光協会は8日、八ケ岳の開山祭を同町の旅館「稲子湯旅館」で開いた。小海町アルプホルンクラブによる演奏で始まり、行政関係者や登山者ら約80人が今シーズンの登山の安全を祈願した。 【写真】上高地・小梨平で咲くズミ。散策を楽しむ観光客の頭上を白い花が彩る
開山祭は毎年、町内4カ所の山小屋や旅館を順番に会場として行う。同旅館は標高1520メートルに位置し、登山シーズンである5月の大型連休から10、11月ごろまで、多くの登山者が温泉で疲れを癒やしに訪れるという。 安全祈願の神事をした後、同協会の鷹野圭太協会長(51)が「八ケ岳は日々のストレスを癒やしてくれる素晴らしい力がある。登山地図アプリなども使いながら安全に登山を楽しんでいただきたい」とあいさつした。終わりには、同クラブの伴奏で「雪山讃歌」を全員で合唱した。 開山祭に参列した南佐久地区山岳遭難防止対策協会の隊長の岡部俊松さん(66)は「最近、八ケ岳は登山者が増えるとともに、遭難も増えている。何より登山計画をしっかり立てて登ってほしい」と話した。