手取り20万円、「貯金ゼロ」でNISAを始めるのは危険ですか? 最近お金に余裕が出てきましたが、もう少し貯金してからにすべきでしょうか?「投資」に挑戦してみたい気持ちがあります…
昇給してお金に余裕が出てきたら、いま注目を集めている新NISAに挑戦したいと考えている人もいるでしょう。 しかし、現状で「貯金ゼロ」の場合、投資を始めて問題ないのでしょうか? それとももう少し貯金してから始めるほうがいいでしょうか? 投資を始める際の考え方について、理由もあわせて解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
まずは貯金が最優先
まず先に結論をお伝えすると、まずは家計の見直しを行い、貯金を最優先に考えましょう。ひと口に「貯金ゼロ」といっても年齢などによって意味合いは大きく変わってきますが、これまでに貯金ができていなかった原因を考えることも大切です。 仮に、お金に余裕がない状態で新NISAを始めた場合、万一時価が下がってしまったときにお金を失うことを恐れ慌てて売却してしまうこともあるため、余裕資金を投資に回すべく家計の見直しを優先したほうがいいでしょう。 ◆大まかでも家計の流れを把握しよう 家計を見直すうえで最も大事なことは、お金の流れを把握することです。 具体的なやり方としては、毎月の「収入」と「支出」を項目ごとにすべて洗い出していきます。家計を洗い出すことで、家計の収支が赤字になっていないか、自分がどこにお金を使っているのかなどが見えてきます。 改めて見直してみると、家計の収支を改善できそうな部分が見つかる可能性が高いです。洗い出しをもとに毎月の支出を見つめ直してみましょう。 ◆貯金は最低でも生活費の3ヶ月分を目安に 貯金は最低でも生活費の3ヶ月分程度あるのが望ましいとされています。総務省が公表している2023年の家計調査によると、単身勤労世帯における1ヶ月の平均生活費は約18万2114円という結果でした。 仮に独身の場合であれば、生活防衛資金としてまずは3ヶ月分(約18万円×3ヶ月=約54万円)を貯めることを目標にします。 ひとまず3ヶ月分の貯金があれば、冠婚葬祭など急にお金が必要になったときにも対応でき、生活防衛資金があることで精神的にも余裕をもって投資に資金を回せるでしょう。