「完璧主義を手放す」には?仕事を1人で抱えこむ前に同僚に任せる方法
完璧主義の人にとっては、すべてが基準に達していることを保証する唯一の方法は、すべてを自分で行なう(あるいは少なくとも入念にチェックする)ことなので、他人に仕事を任せるのはそう簡単ではありません。 委任が得意ではないために自分が仕事を抱えすぎてしまい、気づいたときには燃え尽き症候群になりかけていた…そんなこともあるでしょう。 これは、エグゼクティブコーチでソーシャルワーカーのライセンスを持つMelody Wilding氏が、自分のクライアントと定期的に取り組んでいる問題です。 彼女は自分の経験に基づいて、完璧主義の人が委任できる方法を学ぶためにいくつかの戦略を開発しています(かつ、その方法を実践もします)。そのヒントがFast Companyの記事で共有されていたので、ご紹介します。
「費用対効果」を考える
完璧主義者は、仕事において意思決定の賛否両論を絶えず分析して検討する傾向があります。 Wilding氏は、そんな時に一歩下がって、自分について、そして委任方法(または委任方法がないこと)について、同じように分析してみることをすすめています。 また、委任方法が同僚に与える影響についても考慮するべきです。 自分が抱えすぎて、ほかの人が機能不足になるという力関係を生み出しているかもしれません。自分が何もかもを担当して状況を「修正」する責任を負ってしまうと、他人の成長の機会が奪われます。 委任することは罰ではありませんし、「他人に仕事を押し付ける」ことでもありません。むしろ、チームや同僚が新しいスキルや能力を習得して成長するチャンスなのです。 また、完全主義者が委任することに感じている苦労が本人のメンタルヘルスにどのように影響しているのか、そして彼ら自身の個人的な成長の機会にもどんな影響があるのかを考えなければなりません。Wilding氏は次のように語ります。 多くの仕事をこなしてトップ社員としての地位を確立しようと思っているのかもしれませんが、人に任せられないということは、実際にはもっと多くの責任を負う準備ができていないことを経営陣に示していることになります。 人は損失によって動機付けられる傾向があるので、何にリスクが及ぶのかを浮き彫りにすれば行動が変わる可能性があります。