引っ越しの際に友人から「都市ガスの賃貸」にした方がいいと勧められました。プロパンガスと都市ガスではガス料金がどれくらい変わりますか?
賃貸で節約を考える際に、チェックしておきたいポイントの一つが、プロパンガスと都市ガスのどちらが物件に導入されているかです。ガスの種類によって、月々のガス料金が大きく異なるため、事前の確認は欠かせません。 本記事では、都市ガスとプロパンガスの料金を算出するとともに、ガス代の節約術を紹介します。
都市ガスとプロパンガスの料金を比較
ここでは、都市ガスとプロパンガスの料金を、それぞれ計算します。 ■都市ガスの料金 都市ガスの料金は、東京ガスの一般契約料金を参考に計算します。都市ガスの一般料金は「基本料金+単位料金×ガス使用量」で算出します。使用量が20立方メートルまでの場合の基本料金は759円です。また基準単位料金は145.31円です。 759円+145.31円×20立方メートル=約3666円 東京ガスとの契約で、1ヶ月に都市ガスを20立方メートル使用した場合の料金は、約3666円と分かりました。 ■プロパンガスの料金 プロパンガスの基本料金は、日本エネルギー経済研究所が運営している石油情報センターの情報を参考にして、計算します。プロパンガス料金は基本料金と従量料金の合計です。今回は東京都の料金を参考にし、使用量は20立方メートルとします。 東京都の基本料金は1845円で、20立方メートル使用の場合の従量料金は1万4217円です。 1845円+1万4217円=1万6062円 東京都でプロパンガスを1ヶ月に20立方メートル使用した場合の料金は、1万6062円と分かりました。 ■同じガス使用量なら都市ガスのほうがお得 プロパンガスは、同じ体積ならば都市ガスの2倍以上の熱量を発生しますが、同様のガス機器を使用している場合は、火力も同じになります。 したがって、上記の料金計算から、1ヶ月のガス使用量が同じ場合は、プロパンガスよりも都市ガスのほうが約1万2396円お得といえます。もし引っ越し先のガスを選べるようならば、都市ガスを選んだほうが節約につながるでしょう。