「売れてるのに『M-1』出場してえらい」の違和感。お笑いファンの炎上や衝突はなぜ生まれるのか?
どのように「お笑い」を楽しむべきなのか?
これからは、いかにストレスなく自分なりの楽しみ方を見つけるかが重要だろう。 最近の私でいえば、一時期よりはライブに行く本数が減ってはいるが、その分ほかの媒体でお笑いを観たり、お笑い以外を観てみたり、そこで得た知識がお笑いを観るときに活きたり、いい具合に楽しみ方を見出せてきている。 また、どこまでいってもプロの分析には追いつけないので、自分の中の「わからないけど、とにかくおもしろい」という気持ちを大事にするようになった。今年の『M-1』の3回戦の動画なら、トム・ブラウンと十九人と揺るぎねぇなを観てそう思った。 きっとこれからも形態を少しずつ変えながら、楽しくお笑いを観ることであろう。 年末にかけて『M-1』や『THE W』の決勝戦が放送され、お笑いの番組も増える。それらを観たり観なかったりしながら、みんなが好きなかたちでのびのびとお笑いを楽しめるといいなぁと思う。 それぞれがそれぞれの好きなお笑いの旅に出て、それぞれの帰りの新幹線に笑顔がありますように。
文=奥森皐月