銀行・信金の貸出、10月は+2.7% 不動産・M&A関連の資金需要が堅調
Kentaro Sugiyama [東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した10月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比2.7%増の625兆2953億円だった。伸び率は前月から横ばいだったが、残高は2000年1月以降の最高水準を更新した。引き続き不動産関連やM&A(企業の合併・買収)関連、経済活動の改善に伴う資金需要が堅調に推移している。 業態別にみると、都銀等が2.5%増の250兆0983億円となり、伸び率は前月の2.8%から縮小した。前年に大幅な貸出が実行された反動に加え、原材料・エネルギー高の一服で運転資金需要が剥落している。地銀・第二地銀は3.3%増の297兆4045億円で、残高は1991年7月以降の最高を更新した。信金は0.7%増だった。 預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比1.1%増の1044兆2595億円だった。伸び率は前月から横ばい。貸出の増加や、財政資金の滞留などで預金残高は高めの水準が続いている。 *日銀の発表資料は以下のURLをクリックしてご覧下さい。 貸出・預金動向: http://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/kashi/kasi2410.pdf