オープン戦の安打数トップ!ドラゴンズ三好大倫を覚醒に導いた三つの理由
「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」 CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム 【動画】3/17阪神戦、最強投手陣の完封リレーで連勝!オープン戦の安打数トップ三好大倫のヒットは【1分2秒~】 オープン戦も折り返しを過ぎて、プロ野球開幕まで残り2週間を切った。各チームの今年の陣容が見えてきた中、ドラゴンズは熾烈なポジション争いが巻き起こっている。その中でもまだまだわからないのが外野の布陣だ。解説者の吉見一起氏は外野の開幕スタメンを、レフト大島洋平選手、センター三好大倫選手、ライト細川成也選手と予想した。三好選手については「アピールしまくっているから、使わないといけない」と太鼓判。岡林勇希選手の復帰が確定的ではないため、レフトに大島選手が入るのではという予想だ。岡林選手の復帰や、鵜飼航丞選手の調子次第ではこの組み合わせは変わっていくだろうと競争の激しさを語った。 今回のサンドラでは、『使わないと!』と思わせるほど今年結果を出している三好選手を特集!覚醒したと言われる活躍の理由や背景、今年にかける意気込みを掘り下げていきます。
即戦力の期待から『このままだとクビ』苦悩の日々
三好選手「このままだとダメ、クビになるというのがずっとあったので、今できることをしっかりやる」 三好大倫選手はそう話して目に再び光を宿し進化する姿を我々に見せつけている。プロ入り初の開幕スタメンに向けて、猛アピールを続けている。 三好選手「即戦力として指名していただいているので、1日でも早くチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」という挨拶とともに2020年ドラフト6位で指名されて入団した。 沖縄キャンプでもルーキー唯一の一軍スタートで、潜在能力の高さに当時の日本代表監督の稲葉篤紀氏や、解説者時代の立浪和義監督など錚々たるOBらが絶賛した。パワーやスピードなど、他の人には無い武器があり大きな期待を感じさせた。しかし、その力はなかなか発揮することができず1年目は一軍出場なし。2年目は45試合出場で打率.218、本塁打1、盗塁6、3年目は30試合出場にとどまり打率.154、本塁打0、盗塁3と成績を残せず、そのポテンシャルは弱々しく影を潜めてしまった。 その頃を振り返り、三好選手は歯切れが悪そうにこう語った。 三好選手「自分に自信はなかった。自分に合ったスタイルというかしっくりくるものを見つけられずにくすぶっていたという感じですかね」 そんな思いを抱えながら一生懸命にファームで試行錯誤を重ねていた時期、三好選手より年下の岡林選手、鵜飼選手、細川選手などが一軍の舞台で結果を残していった。 三好選手「焦りも正直ありましたし、実力の世界なので負けたくない気持ちはありましたけど、僕の場合は実力がないので練習するしかないと思っていました。がむしゃらに」 周りに踊らされることなく、地道な努力を積み立てた先に三好選手は意を決した。