21年にミーム株熱狂でやけどしたレフト氏、再びゲームストップ空売り
(ブルームバーグ): 米ゲームストップ株を巡る最近の熱狂を受け、ミーム株ブームに極めて批判的なシトロン・リサーチの創業者アンドルー・レフト氏は、同社株の新たなショート(売り持ち)ポジションを構築した。同氏は2021年に著しい敗北を喫していた。
3日の米株式市場でビデオゲーム小売りのゲームストップの株価は一時75%高まで上昇。投資家でミーム株インフルエンサーのキース・ギル氏がゲームストップ株500万株を保有していることを示した。一方、レフト氏は5月にも同社株のショートポジションを明らかにしていた。
レフト氏はブルームバーグとのインタビューで「5月のショートをカバーした上で、きょう再び空売りした」と語った。ポジションの規模は明らかにせず、以前のものよりも小さいと指摘した。
3日の米株式市場でゲームストップ株は取引開始時に急伸した後、急激な変動のため売買停止となった。取引再開後には大きく上げ幅を縮小したが、それでも21%高で引けた。ただ、株価は依然として21年1月27日に付けた終値ベースの最高値86.88ドルを大きく下回っている。
レフト氏は、前回のミーム株ブームで大打撃を受けており、ゲームストップ株への弱気な賭けはシトロン・リサーチに多大な損失をもたらした。同社はまた、ヘッジファンドや調査会社の空売りに対する米司法省の捜査の中心にもなっている。
レフト氏は21年1月、20年間続けてきた空売り調査を打ち切ると発表した。ただ、その後は頻度こそ減ったものの、執筆を再開している。
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原題:Andrew Left, Burned in 2021 Meme Mania, Is Short GameStop Again(抜粋)
--取材協力:Sam Potter、Bailey Lipschultz.
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Denitsa Tsekova, Carmen Reinicke