インテリアデザイナーに聞いた、2024~2025年秋冬のインテリアトレンド
インテリアのトレンドは季節や時代ごとに移り変わり、今年の秋冬も素材や色、スタイルに新たなポイントが加わっている。 【全画像をみる】インテリアデザイナーに聞いた、2024~2025年秋冬のインテリアトレンド 今回は株式会社ソーシャルインテリアで、個人宅やオフィスのコーディネートを務めるインテリアデザイナー・豊田美穂さんに、2024~2025年の秋冬に取り入れたいインテリアトレンドとその活用方法を聞いた。
素材やデザインの「ミックス」を意識する
毎年4月に開催される「ミラノサローネ国際家具見本市」は、インテリアの最新トレンドが発信される場だ。中でも豊田さんが今年注目したのが、素材やデザインのミックスだったという。 「木材、金属、ガラス、石材など、異なる素材が一つのアイテムに使われているインテリアが、今年の大きなトレンドになっているように感じています。 また素材だけでなく、デザインの面でも複合的なものが多かった印象です。これまでモダンなインテリアは直線的なデザインが主流でしたが、今年は丸みを帯びたフォルムが加わるなど、新たな変化が見られました。 オープンシェルフにクローズドな収納が組み合わさったようなアイテムもあり、2024~2025年にかけては、さまざまなところで『ミックス』がキーワードになっていきそうです」
引き続き人気の「北欧×ミッドセンチュリー」スタイル
もう一つのトレンドは、ミッドセンチュリーを中心とするレトロブーム。豊田さんによれば、このスタイルは今後も継続する見込みだという。 「北欧デザインとミッドセンチュリースタイルを融合させたコーディネートは、引き続き人気が続いていきそうです。 原色に近いカラフルなレトロアイテムは、部屋全体に散りばめるのではなく、椅子やクッション、照明などのアクセントに絞ることがポイント。 ベースのインテリアをシックにまとめて、一部にレトロなアイテムを加えることで、洗練された印象を演出できます」
ファブリックには民族柄をプラスする
また、近年インテリア業界で話題になっているのが「ヘリテージ(伝統的・継承)」だ。 「壁掛けアートやラグなどのファブリックアイテムに、手描き風のラフな民族柄を取り入れるコーディネートもトレンドとして外せません。 こちらも全体的に使うのではなく、アクセントとして取り入れるのがおすすめです。落ち着いた色合いの民族柄にすることで、トレンド感を出しつつ、他のアイテムとも調和しやすくなります」
秋冬に最適なバーガンディで季節感を演出
季節感を演出するカラーとしては、バーガンディ(紫がかった赤色)がおすすめだと豊田さんはアドバイスをする。 「バーガンディは、あたたかみのあるダークトーンカラーで、秋冬のインテリアに最適です。 明るめのニュートラルカラーやアイボリーを基調にしつつ、クッションやブランケットにバーガンディを用いることで、季節感とトレンド感のある空間をつくれます」 素材やデザインのミックス、カラーや柄のアクセント使いなど、さまざまな要素を上手く取り入れることで、秋冬シーズンらしいトレンド感ある空間づくりが楽しめるだろう。
シラクマ