花粉症対策でスギ植え替え促進 林業白書、発生源2割削減
政府は4日、2023年度版の森林・林業白書を閣議決定した。社会問題となっている花粉症の対策として、発生源となるスギ人工林を約2割削減する目標の実現に向け、スギ人工林の伐採と花粉の少ない品種への植え替えを促進する方針を示した。 政府は33年度にスギ人工林を約2割削減する目標を掲げている。 スギ人工林は戦後の住宅需要などに応じ植えられ、面積が拡大した。白書は1970年以降、スギ人工林の成長に伴い花粉飛散量が増えたことなどで、花粉症の有病率が増加したと指摘した。 政府は、花粉の発生源となるスギ林の伐採を加速し、花粉の少ない苗や他の樹種への植え替えを進める方針だ。