メディアと編集者に必要なもの
大塚:「強みは何だと思いますか?」と聞いたら、「当て勘」という返答でしたね。まだ売れていない芸人を見て、「この人は売れるんじゃないか」と分かる直感みたいなものが優れているのではないかということでしたが、どの分野でも同じですよね。それだけ好きだから、当てられるわけで。何に興味を持ち続けてきたかの個人の原点、偏愛的な部分の価値が出てくる時代だなと思いました。
利川:読者との結びつきも大事ですよね。読者が求めているものにどう応えるかに、こだわりを持って真摯に向き合うというのも、生き残るメディアの条件だと思いました。編集部員によるインスタライブや編集部員がもてなす飲み会の開催など、近年編集者と読者の距離もより近くなってきていると感じます。編集者の個性や偏愛を磨くことが、そのメディアの強さにつながっていくのですね。私もがんばります!