池水通洋氏「声優達は心外だ」 音声業界3団体「生成AI音声」に関する主張を発表 「アニメ及び外国映画の吹き替え禁止」「AIの学習・利用に本人許諾」「AI生成物の明記」求める
協同組合日本俳優連合(日俳連)、一般社団法人日本芸能マネージメント事業者協会(マネ協)、一般社団法人日本声優事業社協議会(声事協)の3団体が13日、生成AIの扱いに関する会見を行った。 【映像】アニメ界のレジェンドが並んだ会見(33分頃~) 生成AIによる音声作品については、国内外でも度々物議を醸しており、最近では10月15日から、声優業有志による「NOMORE無断生成AI」キャンペーンもスタートし、中尾隆聖を筆頭に梶裕貴、福山潤、山寺宏一など、日本を代表する声優26人が出演している動画も話題になった。一方で、同じ声優界でも多言語化したAI音声を、演技に関わるものではなく、音声アシスタント等のプラットフォーム向けに提供する事務所も出ている。 会見で発表された主な主張の内容は、(1)生成AI音声を、アニメーション及び外国映画等の吹替では使用しないことを求める、(2)生成AI音声を学習・利用する際は、本人の許諾を得ることを求める、(3)生成AI音声には、AIによる生成物であることの明記を求める、の3点。 3団体は、「AIではなく生身の実演家の演技によってこそ真の『Anima(アニマ)=魂』を作品に吹き込むことができる」と主張。「実演家の声の権利と声優文化を守りながら、AIとの適正な共存方法を模索するため」にも共同で主張を発表したという。 会見では、日俳連副理事長の池水通洋氏(『ドラゴンボール』アックマン役など)は「声優達は心外だ」と述べた。 「放送番組などからユーザーが無断で声優たちの音声を録音し、AIを使って歌わせたり、好きなことを喋らされてSNSで公開されている。中には生成AI音声を勝手に販売してる場合がある。こんなでたらめなことが行われており、声優達は心外だ」 (ABEMA NEWS)