大谷翔平 一塁から激走も判定覆りアウト ロバーツ監督相手の完璧中継プレーに「グレート」
◆米大リーグ ツインズ3―2ドジャース(10日・米ミネソタ州ミネアポリス=ターゲットフィールド) 【写真】大谷翔平と鈴木誠也がグラウンド上で談笑 グータッチで健闘誓い合う ドジャース・大谷翔平投手(29)は敵地・ツインズ戦で3打数1安打。王手をかけている日本人最多通算175本塁打は持ち越しとなった。 * * * 一気に同点のホームを狙った。1点を追う7回2死一塁。一塁走者の大谷は、フリーマンの右翼線への当たりに三塁を迷いなく蹴ると、本塁へ右足から滑り込んでセーフ判定。両手を広げてセーフをアピールしたが、チャレンジで判定は覆りアウトになった。 ツインズの右翼手・キリロフから遊撃手・コレアを経由した中継プレーもストライク送球で完璧だった。「ジ・アスレチック」のF・アルダヤ記者によると大谷の一塁から本塁へのタイムは10秒89。MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、コレアの返球は92・2マイル(約148・4キロ)。世界最高レベルで紙一重という一連のプレーだった。 勝負を分ける走塁となったが、ロバーツ監督は「もし走者が翔平でなければ(三塁コーチャーが)回していなかった。(ツインズは)グレートなプレー。2死だったので行かせないといけない」と説明。アウトにはなったが大谷の走塁への信頼を口にした。 試合には敗れたが、5回には7試合連続安打となる右前安打で出塁。2死一塁で一塁走者としてヒットエンドランでスタートを切り中前安打で三塁まで進んだ。今季はキャンプから走塁練習に力を入れてきただけに足は、今後も大きな武器となりそうだ。 日米通算1000安打までは残り「2」。松井秀喜(ヤンキースなど)が持つ日本人最多の通算175本塁打へは王手をかけ2試合足踏みしている。12日(日本時間13日)からは、本拠地で9試合。最初の3連戦はパドレスが相手で3戦目はダルビッシュが先発予定。松井と対戦の可能性もある。節目の一打が、日本人対決で生まれる可能性も出てきた。(安藤 宏太)
報知新聞社