名門・横浜が異例の2年生主将を抜てき 5月に村田監督から指名受けた阿部葉太「横浜1強時代を築く」
第106回全国高校野球選手権神奈川大会(7月5日開会式)の抽選会が8日、横浜市内で行われた。第1シードの横浜からは、主将の阿部葉太外野手が出席。2年生ながら、村田浩明監督(37)から5月に「チームを変えてくれ」と指名されたことを明かした。 名門校の主将に2年生が抜てきされるのは異例のこと。春季神奈川大会まで主将を務めていたプロ注目の椎木卿五(けいご)捕手(3年)は攻守の要としてプレーに専念する形となった。「どちらにしろ、秋は自分が引っ張っていくと思っていた。時期が早まったくらいにしか思っていないので、動揺はなかったです。3年生を勝たせてこそ、良い後輩なのかなと」と阿部。グラウンドでは3年生にも厳しい声をかけることもあるといい「キャプテンになった時に椎木さん始め3年生のみなさんに『グラウンド上では学年関係なく、言っちゃうかもしれないです』とお願いして。椎木さんも受け入れてくれました。好かれようとせず、チームが勝つために必要なことを言っていきたい」と力を込めた。 昨夏は決勝で慶応に逆転負け。その慶応が甲子園で107年ぶり優勝を飾った。「去年の屈辱を晴らして、神奈川を圧倒して横浜の1強時代を築くために全員で頑張りたい。もう1回、『神奈川には横浜があるぞ』と見せつける大会にしたい」と力強い決意を込めた。 初戦は、座間総合-生田東の勝者と戦う。