実の12歳娘に乱暴、懲役20年 求刑超、大阪地裁「鬼畜の所業」
12歳だった実の娘に性的暴行を加えて複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)にしたとして、強制性交致傷罪に問われた被告の男(55)の裁判員裁判で、大阪地裁は8日、求刑の懲役18年を上回る懲役20年の判決を言い渡した。田中伸一裁判長は「子に対する情愛が見られず鬼畜の所業というほかない」と厳しく非難した。 「家族の形を壊したくなかった」祖父からの性虐待に10年耐えた女性の今
判決は、娘が保育園児だったころから約6年間にわたり被告が性的虐待を繰り返した上、口止めしていたと指摘。娘は中学校に通うこともできず「未来に希望を持てない状況になり、人生を破壊された」として、有期刑の上限である懲役20年が相当とした。検察側は懲役18年を求刑していた。