「歌い続けること」選択 シドのヴォーカリスト・マオさんがソロデビュー
2003年に結成、2008年にメジャーデビューを果たしたロックバンド・シド。「嘘」「sleep」「ANNIVERARY」などのヒット曲を輩出し、2010年には東京ドーム公演を行うなど、常に日本のロックシーンを牽引してきた存在です。そのシドのヴォーカリスト・マオさんが6月22日リリースの両A面シングル「月/星」でソロデビュー、来札した際、お話を伺いました。
ほかのミュージシャンのレベルの高さに驚き
シドとしての活動が落ち着いた2016年、充電期間に充てるという方法もありましたが、マオさんは「歌い続ける」ことを選びました。 「バンドとしての活動ペースを落としたとしても『歌わない』というのは違和感があって…そこで何をすればいいのかを考えた時に、自然にソロ活動をしていこうという流れになりました」(マオさん) 実は、「もともとソロ志向はなかった」というマオさん。シドというバンドで、自分の好きな音楽をやり、大きなステージにも立てたことで、心の部分では満足できる状態ではありましたが、ヴォーカリストとしてスキルアップするためにほかのアーティストと制作することを選択、いろいろと刺激を受けたそうです。 「今回はスタジオミュージシャンの方々に参加してもらったのですが、スタジオで2~3回合わせていたので『これから本番収録するのかなあ』なんて考えていたら、皆帰っちゃったんですよ(笑)。リハーサルだと思っていたものが本番だったんです。初めて会った人たちもいるんですよ。素直に『こんなレベルの人たちがいたのか』と思いました。」(マオさん) そのオケの収録の数日後にマオさんのレコーディングがあったそうですが、相当なプレッシャーになったとか。「コーラスはロックヴォーカリストではない女性たちだったのですが、うまくてうまくて…すごく刺激になりました」とマオさん。ソロワークの収録現場には、ヴォーカリストとして成長する刺激的なことがたくさん起こったようです。