【動画】「リスナーからの声うれしい、パーソナリティ冥利につきる」タレント、南かおりの生き方/大阪
「かおりん」の愛称で知られ、関西のラジオのパーソナリティやナレーター、テレビでも通販番組の司会やリポーターなどで活躍するタレントの南かおり(45)。 「青春ラジメニア(ラジオ関西)」のアシスタントも23年目を迎えるなどマルチな活躍をみせているが、今いちばんやりたいことは「1人しゃべりの番組を復活させたい」ことだという。そんな、かおりんの生き方を聞いてみた。
おは朝「関西トレンド倶楽部」初代リポーターに
奈良県大和郡山市出身。元々は声優志望でこの業界に興味を持った。「デビュー当時(1989年)は声優学校のことをよく知らなかったし、今みたいにインターネットもなくて。けど、マイクの前に立ったらなんとかなるかなぁって思って」 そんな動機ではあったがアニメファン向けラジオ番組「青春ラジメニア」のオーディションを受け、見事に合格。以来、毎週のように声優を相手に話すことも多くなり、ひとつの事に気づいた。「声優さんになるのは、東京に行かななられへんのかな?」。当時は、関西を出て生活するということが考えられず、関西を中心にタレント活動を行う。人気番組「おはよう朝日です(ABC朝日放送)」の関西トレンド倶楽部初代レポーターも務め、当時は岡元昇、宮根誠司両アナウンサーらと出演していた。 しかし、毎朝3時に起きて番組終了後は3~4軒のグルメレポート収録。それを日々繰り返し3か月で体調を崩し、後にタレントの小川恵理子と3日、2日で分けて収録することとなった。「あれは大変だった」と苦笑しながら当時を振り返る。
「ラジメニア」は2世代で楽しめる番組に
後に「あまからアベニュー(MBS毎日放送)」といった人気テレビ番組のリポーターもこなしながら「OBCブンブンリクエスト(ブンリク・ラジオ大阪)」のパーソナリティも担当。「関西のテレビやラジオで見ない、聴かない日はない」というくらいの売れっ子に。 中でも「青春ラジメニア」は、デビューのころに初めてオーディションを受けて合格しアシスタントを務めている番組なため、思い入れは強い。「番組は25周年、私は23年アシスタントを務めていますが、もうリスナーの結婚式の司会を数知れず担当しました」 同番組では、イベントを数多く行っており、会場には「ラジメニアン」と呼ばれるリスナーが集結。それが出会いの場にもなっており、ラジメニアン同士の結婚も多いという。また、最近ではそのカップルの子どもがラジメニアを聴くなど、親子2世代で楽しめる番組となっている。 長年パーソナリティなどを務め、最近では仕事先などで30~40代の人に「聴いてました」と声をかけられる事が多い。「先週もブンリクを聴いてた人に会いました。9年担当した最終回、リスナーさんに『あなたがいつか大人になって、どんな職業に就いても仕事とかで会ったら声をかけてくださいね』って言ったんですが、それを覚えてくれている人に何人も会えて感動でした。まさに『パーソナリティ冥利』につきる瞬間です」