ブラジルCPI、5月は予想上回る伸び 利下げサイクル中断か
Gabriel Araujo [サンパウロ 11日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が11日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.46%上昇した。4月の0.38%から伸びが加速し、市場予想の0.42%も上回った。 前年比の上昇率は3.93%。4月は3.69%、予想は3.89%だった。 IBGEは、主要農業州であるリオグランデドスル州で最近発生した壊滅的な洪水が食品価格上昇の一因と指摘した。特にジャガイモの価格は20%超上昇した。 5月のCPIが予想以上に伸びたことで、エコノミストは現状の金融緩和サイクルが脅かされていると分析。投資家は今月の政策決定会合で利下げプロセスが中断されることを織り込んでいる。 インターのシニアエコノミスト、アンドレ・バレリオ氏は「全体に量的にも質的にも悪い数字で、中央銀行の慎重姿勢が強まるだろう」と述べ、今後複数の会合で金利が据え置かれるとの予想を示した。