トランプ氏の財務長官人事が大詰め、 20日にウォーシュ氏らと面談へ
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領の財務長官人事が大詰めを迎えている。事情に詳しい複数の関係者によると、トランプ氏は20日、候補とされる連邦準備制度理事会(FRB)元理事のケビン・ウォーシュ氏、アポロ・グローバル・マネジメントのマーク・ローワン最高経営責任者(CEO)とそれぞれ面談する予定だ。
また同じく候補に名前が挙がるハガティ上院議員(共和)は19日多くの時間をトランプ氏と過ごしており、同氏の専用機に乗り込み、資産家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXのロケット打ち上げ視察のためテキサス州に向かった。
ローワン氏の広報担当者はコメントを控えた。ウォーシュ氏は、広報担当者を通じたコメントの要請に応じなかった。ハガティ氏の事務所はコメントの要請にすぐには応じなかった。
米国の経済政策に最も大きな権限を持つポストの人事は難航してきたが、こうした候補者たちとの面談を経て打開される可能性がある。
この他にヘッジファンド運営会社キー・スクエア・グループ創業者のスコット・ベッセント氏も候補者とされている。トランプ陣営は人選に関するコメントの要請に応じなかった。
財務長官人事を巡っては、ベッセント氏とキャンターフィッツジェラルドのハワード・ルトニック最高経営責任者(CEO)がそれぞれが自らを売り込むなど、混乱が広がり決定が遅れていた。トランプ氏は19日、この争いに終止符を打ちルトニック氏を商務長官に起用すると表明した。
ルトニック氏に商務長官として通常よりも大きな政策権限を与える同人事は、財務長官人事の決着が近いことを以前にも増して強く示唆している可能性がある。
原題:Trump’s Treasury Search Gains Steam With Fresh Round of Meetings(抜粋)
--取材協力:Katherine Burton、Laura Benitez.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Saleha Mohsin, Nancy Cook, Annmarie Hordern