グリグリしなくもプラグが抜ける! テコの原理を生かした電源タップ 「話題になってありがタップ!」
電源プラグを抜く時にグリグリしなくても大丈夫です――。そんな電源タップが発売され、SNS上で注目を集めています。販売元であるエレコムを取材しました。
イージーリリースタップ
パソコンやスマホの周辺機器などを販売しているエレコム。 その公式X(旧ツイッター)アカウントが今月13日、こんな投稿をしました。 「プラグを抜くのにぐりぐりしなくていい。その名はイージーリリースタップ」 添付された動画に映っているのは、6個口の電源タップ。 それぞれの差し込み口にレバーがあり、それを押し込むことでテコの原理でプラグを抜くことができます。 この投稿に対して、「これめっちゃ便利じゃね?」「祖母に買ってあげよう」といったコメントが寄せられ、いいねは1万2千を超えています。
エレコムに聞きました
「指でただレバーを押し下げるよりも、プラグを摘みながらそこを支点として親指や人さし指でレバーを押すことで、感覚的により軽い力でプラグを抜くことができます」 そう話すのは、パワーサプライデバイスチームの坂口申悟さんです。 これまで、USB充電器などのプラグ側に楽に抜ける機構を備えた製品を販売してきたエレコム。 しかし、それでは抜きやすくなるのはその充電器だけのため、「日頃から使用するあらゆる電気機器が抜きやすくできれば」と、電源タップを開発したそうです。
工夫した点は
レバーを押し込む際に重力を利用でき、地面というストッパーができるので、片手でもより力を伝えやすい構造になっているこの製品。 その分、本体に奥行きが出てしまいますが、差し込み口やレバーの支点位置を詰めていくなどして、必要最低限の奥行き寸法となるよう調整したといいます。 「テコの原理を最大限発揮してもらうためにはレバーのできるだけ端の方を押してもらう方がいいので、レバーの端に指型のくぼみや目印にもなる滑り止めをつけるなどして、自然とそこに指が置かれるように促すデザインとしています」 何度も3Dプリンターで試作を繰り返し、たくさんの人に試してもらって意見を集め、調整したそうです。