日本特殊陶業、超音波で空中に触覚を表現 大阪・関西万博で披露
大阪・関西万博で、2025年日本国際博覧会協会(十倉雅和会長)が主体となる「フューチャーライフ万博『未来の都市』」パビリオンの最新状況が都内で発表された。日本特殊陶業やIHIなど自動車関連企業を含む12者が参画しており、パビリオンをイメージできる展示模型や映像など新たな情報が公開された。 このうち日本特殊陶業は、超音波技術を用いた空中感覚装置を体験できるデモ機を披露。何もない空中に投影(視覚)された映像に、感覚(触覚・聴覚)を付与することができる。 この技術は、同社が開発した無鉛圧電セラミックスを使った超音波発生素子で構成する。超音波発生ユニットは、超音波を目標の座標に集めることで、何もない空間に触った感覚を作り出せるという。また、特殊な波形の超音波を発生させることで、人の耳でも聞き取ることができる「指向性スピーカー」技術も披露する。