田んぼのあぜ道 駆け回るクマ 冬眠明けはエサ求め移動活発に… 農村部の対策とは 富山・砺波市
各地でクマの出没情報が相次いでいます。27日は砺波市の散居村でクマ1頭が駆除されました。冬眠明けのクマは移動距離が大きくなると専門家は指摘しています。 【写真を見る】田んぼのあぜ道 駆け回るクマ 冬眠明けはエサ求め移動活発に… 農村部の対策とは 富山・砺波市 田んぼのあぜ道を走る1頭のクマ。ケガをしているのでしょうか、足をかばいながら隠れる場所を探しているようにも見えます。 これは27日午後4時半ごろ砺波市で撮影された映像です。 クマを目撃した人:「こんなところに絶対に現れるはずがないと思いました」「(大きさは)これくらいですかね」「そのあと警察の方に通報をしました」 27日午前5時ごろ、砺波市狐島(きつねじま)にクマ1頭が出没しました。 縦横無尽に周辺を駆け回ったのか辺りの田んぼにはクマのものとみられる足跡が数多く残っています。さらに近くの屋敷林にはクマの爪痕とみられるものも…。 住民:「ちょうどこの突き当りの方にクマが見えたんですよ。クマー、クマーと3回ほど大きく叫びました」 現場は、能越自動車道小矢部東インターチェンジから1キロほどの住宅が点在する砺波市の散居村で、クマが生息する山間部は遠く見えますが…。 富山県自然博物園ねいの里 赤座久明さん:「一日に数百メートルしか歩かなかった秋のクマに比べると、一日に数キロ歩く春から夏にかけてのクマは移動距離が長いから人との出会いの頻度は高くなりますよね」 クマの生態に詳しい赤座さんは冬眠明けのクマはエサを求めて冬眠前よりも移動距離が大きくなると指摘します。また、県によりますと今月のクマの出没情報は26件と例年より少し多くなっていてさらに6月にかけて出没情報は急増する傾向にあるということです。 今できる対策はあるのでしょうか。 富山県自然博物園ねいの里 赤座久明さん:「砺波平野ってとくに散居村で、屋敷で有名なところで、たくさん今回みたいなようなお屋敷があるんですよね」「身をひそめる屋敷林を見通しの良いスカスカな状態にするっていうのは大事なことなんだなと思いますね」
また、山菜取りや登山など山間部に入るときにはー。 富山県自然博物園ねいの里 赤座久明さん:「鈴やラジオっていうのは万能の自動クマよけ機ではないっていう風なつもりでですね、クマの気配を感じながら山で活動することが大事だと思います」
チューリップテレビ