アルゼンチン発・迷宮的ミステリー『トレンケ・ラウケン』下高井戸シネマにて12月限定公開
フランスの著名な映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」2023年ベストテン第1位に選ばれたアルゼンチン映画『トレンケ・ラウケン』の日本初公開が決定、ポスタービジュアルが解禁となった。 【画像】『トレンケ・ラウケン』場面写真 アルゼンチンの片田舎トレンケ・ラウケンで、植物学者の女性ラウラが姿を消す。取り残された2人の男たち、恋人のラファエルと、同僚のエセキエルは、彼女を追って町や平原をさまよう。 彼女はなぜいなくなったのか。この土地には何が眠っているのか。映画が進むにつれ物語は予想のつかない多方向へ伸び、謎はさらなる謎を呼び、秘密は秘密として輝きはじめる。 14時間を超える大作『ラ・フロール』のマリアノ・ジナスを筆頭に、協働的かつインディペンデントな映画制作を20年以上続けてきたアルゼンチンの映画コレクティブ「エル・パンペロ・シネ」。いま世界中の映画祭から注目されるこの集団の集大成的作品がラウラ・シタレラ監督による本作。 今作は4時間超の、南米を代表するボルヘス&ボラーニョ的迷宮ミステリーでありながら誰もが楽しめる娯楽作であり、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなど様々なジャンルや要素を越境しながら吸収して、誰も見たことのない境地へ観客を連れていく。 ヴェネチア映画祭やサン・セバスティアン映画祭など世界中の映画祭で上映されたのち、2023年カイエ・デュ・シネマ誌年間ベストテンにて、『瞳をとじて』(ビクトル・エリセ監督)や『枯れ葉』(アキ・カウリスマキ監督)を抑えて第1位を獲得した。 上映館の下高井戸シネマでは連日、新谷和輝(ラテンアメリカ映画研究者)ほかゲストによるトークを開催する。 『トレンケ・ラウケン』は12月27日(金)~30日(土)、下高井戸シネマにて限定公開(Part1、Part2の各回入替制)。
シネマカフェ シネマカフェ編集部