モビリーデイズの本格運用開始 広電の新乗車券システム 電車全線、バスも導入拡大
広島電鉄(広島市中区)は7日、電車の全線で新乗車券システム「モビリーデイズ」の運用を始めた。バスも、同社とグループ3社の多くの路線に拡大。スマートフォンアプリのQRコードとICカードの両方で支払える利便性をアピールしていく。 広電は始発から市内線と宮島線の電車全線で、スマホなどをかざして運賃を支払う読み取り機を使えるようにした。バスは7月20日から一部運用していた広電バス、備北交通(庄原市)に加え、芸陽バス(東広島市)とエイチ・ディー西広島(西区)のボン・バスも導入した。来年3月29日までは従来のカード型IC乗車券PASPY(パスピー)も利用できる。 広電は中区の紙屋町地下街シャレオ中央広場で新システムの紹介イベントを開催。社員がアプリの使い方などを説明し、訪れた人たちが相次ぎ利用者登録をしていた。安佐北区の介護職員久保太一郎さん(49)は「スマホとICカードの両方が使えるのは便利。早速利用したい」と話した。 イベントは12日まである。出席した広電の仮井康裕社長は「広島で暮らす人が公共交通を便利に使うためのシステム」と強調。「さらに乗り降りがしやすくなる方法を検討しており、年内に発信する」と話した。
中国新聞社