【申真衣さん】が目標達成のために習慣化していること|VERY
子育てを通して今まで以上にお金の大事さを実感するようになったけど、お金の使い方や貯め方なんて学校では教えてくれなかったし、みんなはどうしているの……?そんなママたちの悩みにこたえるべく、元外資系金融会社勤務、現在は社長としても活躍されているVERYモデル・申真衣(しんまい)さんに、毎月読者から寄せられたお金に関する質問に答えてもらうコラム連載。今回は「10年後のキャリアとお金」がテーマです。(撮影/倉本侑磨<Pygmy Company>)
今月の質問
今年こそは目標を立てて自分を変えたい!と思っています。今後のキャリアやお金について考えるために、今やっておくといいことはありますか?
「10年後はどんなふうに暮らしたいか」を想像するのが第一歩
以前からこの連載でも、「お金、特に投資は時間が大きな味方になる」と話してきました。投資については、今から知識をつけて動き始めると、数年後には大きな変化を生む可能性があります。2024年1月からは、新たなNISA制度も始まりました。このタイミングだからこそ、お金の知識を身につけるチャンスだと捉えてはいかがでしょうか。いつかはやろうと思っているだけではお金は増えません。10年後を見据えて、少額からでも実際に始めてみるなど第一歩を踏み出しましょう。子どもがいる人は、中学受験や留学を考えているなど将来の進路やそれに伴う出費を想定して、大まかなロードマップを描いておくと計画が立てやすいです。 一方でキャリアは、転職や昇進の希望など、どうしても「今仕事している人」だけが考えるイメージがあるかもしれません。でも私は仕事の有無にかかわらず、どんな人でも未来を見据えておいて損はないと思っています。 10年経てば子どもの年齢もプラス10歳。今5歳の子なら15歳、小学生のお子さんなら多くが成人年齢にさしかかります。そうなると、自分自身の生活も大きく変わっているのではないでしょうか。幼稚園や小学校に行っている間しかひとり時間が持てないという人も、子どもが高校生、大学生になれば、必要なお世話は減り子どもと過ごす時間はぐんと少なくなっているかも。今は忙しく実感が湧かなくても、そのころには自分の時間が増えている可能性が高いです。そのときになって「これからどうしよう」と考えるよりも今から準備をおすすめします。 2023年の7月からテレビ東京の「#わたしの転職」というトーク番組に出演しています。毎回ゲストを招いてご自身の転職やライフプランにまつわるエピソードを聞くようになってから、定期的なキャリアの棚卸しが必要ではないかと改めて実感しました。棚卸しをすることで「自分が何をやってきたか」という履歴書のようなものが浮かび上がってきます。今は専業主婦で仕事のブランクがあるという人も、前職でやっていたこと、結婚後に趣味や地域活動などを通して得意になったことなど、箇条書きにしてみると「できること、経験してきたこと」はいくつもあるのではないでしょうか 。 現状を把握すること、そしてたどり着きたい場所を明確にすること。10年後に家族と自分は何歳になっていて、どこでどんなふうに暮らしていきたいか。その解像度を上げることで現在の行動が変わってくる、ような気がします。(撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉)