<松下奈緒>俳優デビュー20年 「今のほうがもっと楽しくて面白い」 連ドラ「スカイキャッスル」主演
「スカイキャッスル」は、韓国のヒットドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(2018~19年)のリメークで、高級住宅街で暮らすセレブ妻たちの、猛烈な見栄とプライド、そして愛憎が渦巻く“ドロ沼バトル”を描く。松下さんは高級住宅街スカイキャッスルで暮らす専業主婦の浅見紗英(あさみ・さえ)を演じる。
「この役のお話をいただいて、うれしかったです。私自身、バチバチ、ドロドロしているものが好きなのかなとも思いましたけど(笑い)。ただ、今回の作品は、人間味のある人たちがたくさん集まっているので、リアリティーもありながら、どこかリアルじゃない世界観っていうのが面白いなと思って演じています」
演じる紗英とは似ていないが、うらやましさを感じる部分もあるという。
「紗英は自身の生い立ちからも娘を成功者にさせたいという欲望やその為に難関校へ合格させるために人を押しのけてでも手にいれる、という強い気持ちの持ち主なので、一生懸命である部分はうらやましい。娘の幸せこそ、紗英の一番の幸せで、そこに向かう行動力はすごい」
紗英はセレブ妻グループのリーダー的存在でもある。松下さん自身はグループの中でどんなポジションなのか聞くと、「私はどっちかというと1人で自由が好き」と笑う。
「できれば人と争いたくないし、1人で自由にやっていたいと思います。紗英には『この人の味方でいよう』って思わせるなにかがあるんだと思いながら演じています」
紗英は、娘の高校受験に躍起になっている。東京音楽大学を卒業した松下さんは、実技試験の経験を振り返って、こう話した。
「音大は実技がメインになるので、試験に向けての緊張感とかを学生時代に味わえていたのは、今となってはすごく強みになっていると思います。小さい頃から、人前で演奏することで合否が決まるとか、人生を大きく左右するような試験を経験してきたおかげで、自分の気持ちをコントロールして、最高のパフォーマンスを見せることへの意識が高まりました」