長野と沖縄 2415人の名前 犠牲者一人一人の名前読み上げ 「命を考える」取り組み
テレビ信州
沖縄と長野はこんな形で繋がりました。 沖縄戦で犠牲になった長野県出身者と、地上戦に巻き込まれた沖縄の犠牲者の【名前を読み上げる】という取り組みが先日、長野市でありました。 「ヒガセンエイ3歳、ミヤギセイキチ32歳、アリメカミ 78歳」 読み上げられたのは長野県出身の軍人1376人。そして、戦火に追われ集団自決をした人が多かったとされる沖縄県読谷村の犠牲者の一部1039人あわせて2415人の名前です。 糸満市の平和祈念公園に立つ「平和の礎」。刻まれているのは24万2225人……国籍も、敵味方も関係ない、沖縄戦の死者全員の名前です。 名前を読みあげることで一人ひとりの命を考えようと沖縄に住む人が中心となり3年前に始まりました。 長野県内では初めてというこの取り組み。中には沖縄戦の遺族も…。 80代男性(飯田市) 「関島武男さんこれは私の父親です昭和20年の6月14日に亡くなっております。(自分は)昭和18年生まれなものでお父さんのことは写真で見るより覚えがないわけです。亡くなったお父さんの慰安にはなるんじゃないかと考えてみた訳です」 50代女性(長野市) 「全然知らない人なんだけどすごく身近に感じてしまってだめだ、今でも涙が出てしまう。やっぱり人ごとではないっていうか…胸がいっぱいになって」 参加者11人は2時間かけて、名前を読み上げました。 過去に戦争で多くの方が犠牲になる中で、私たちは今、日本で平和に生活をしていることを忘れてはいけないと改めて強く思います。