宇城の「うまいもの」弁当に 松橋高生が駅弁プロジェクト 地元道の駅で30日から販売
宇城市の松橋高生らが開発した弁当と総菜が30日~12月8日、道の駅「サンサンうきっ子宇城彩館」で販売される。地元産の野菜や果物を使ったレシピを生徒が考え、同館に加工品を出荷する生産者が調理する「高校生道の駅弁プロジェクト」と銘打ち10年目。 熊本の教育・子育て
同高と宇城彩館が2015年、宇城の特産品をPRしようと連携を開始。初年度は家庭クラブがレシピを考案したが、2年目から家政科の授業の一環に。昨年からは、情報処理科が宇城彩館の客層や好みを分析し、普通科が地元の特産品を調査。それらを基に家政科がレシピを練る全校挙げた企画に発展した。 宇城彩館の商品開発担当の女性(38)は「生産者も若いアイデアに刺激を受け、メニューのマンネリ化を防ぐ効果がある」と手応えを口にする。熊本県外からも毎年ファンが訪れる人気だという。 今年は家政科1年11人がレシピを考案し、4種類の弁当と総菜2品が完成した。「コノシロの南蛮漬け」やオクラを豚肉で巻いた「うきうき肉巻き」、レンコンを入れて歯応えを出した「豚の甘辛焼き」など、宇城産の食材が詰まっている。 20日に同高で試食会があり、生徒22人と生産者5人が参加。「小川町産の白玉粉を使った卵焼きはしっとりしている」などと感想を話し合った。コノシロの南蛮漬けを考案した家政科1年の女子生徒は「釣り好きの父が大好きなコノシロを使いたくて考えた。見た目も色鮮やかでおいしそう」と満足そうだった。
弁当と総菜は400~650円。30日、12月1日は松橋高生が対面販売する。(清島理紗)