横向き寝はシワに繋がる?【寝姿勢のギモン】を睡眠のプロがお答え!
シワを刻まず若々しくいるためには、仰向け、横向き、どっちがいい? 枕をしないほうがいい? 横向きで寝ると押しつぶされる側だけがシワになる? そんな“老ける寝方”についての疑問をお伺いしました。 〈画像で見る〉プロが教える「正しい寝姿勢」とは?
教えてくれたのは…小林麻利子さん
眠りとお風呂の専門家 SleepLIVE代表取締役社長。公認心理師。科学的根拠のある最新データや研究をベースにした睡眠や入浴を中心とした独自のメンテナンス法で延べ4000人以上の不調を改善。
ズバリ、横向き寝は老ける?
横向き寝をすることに対して、「骨格が歪む」や「片側だけ顔が寝具に当たって押しつぶされてシワが寄りやすくなる」と心配する声をよく耳にします。でも、その心配はご無用。人はそういった負担を分散させるために、一晩で20~30回寝返りをしているのです。 余談にはなりますが、うつぶせ寝は、前歯の虫歯が増え、奥歯が抜けるリスクが増えるというデータがありますので、よっぽどの理由がない以上、避けたほうが無難だと私は考えています。
「首にシワができるから枕を使わないで寝る」という誤った寝方に注意を!
「首にシワが入るから枕を使わない」という声をよく耳にしますが、これは間違い。枕は、首や頭部の筋肉や骨の負担を減らし、寝返りを打ちやすくするために必要なものです。枕を使わずに寝て睡眠の質が低下すると、老化サインが出やすくなるため、かえって首のシワができやすくなることもあります。ご自身の骨格や体型、首のカーブになった枕を使って寝るのが理想です。
寝方は、横向きでも仰向けでもOK。もっとも大切なのは、深い眠りにスッと入る寝姿勢
みなさん、寝姿勢を意識したことがありますか? 寝始めるときの姿勢を安定させると素早く深い眠りにつくことができることがわかっています。 質が悪い睡眠では、シミやシワ、たるみという“老化サイン”が2倍増えるということもわかっています。若々しい肌でいたいと願うなら、横向きか、仰向けかという寝方を気にするのではなく、寝始めの姿勢を安定させることを優先的に考えましょう。 イラスト/もちづきいずみ 取材・文/金子優子 構成/剱持百香 Edited by 剱持 百香
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