トランプ氏が「勝つ」か「負けたことを受け入れないか」という究極の選択になる可能性も 米大統領選
ジャーナリストの須田慎一郎が1月22日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。デサンティス・フロリダ州知事が共和党の候補者争いから撤退した米大統領選について解説した。
アメリカ大統領選挙、デサンティス・フロリダ州知事が共和党候補者争いから撤退
11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて共和党から立候補を表明していた南部フロリダ州のデサンティス知事が、1月21日に撤退を表明した。共和党候補の指名争いはトランプ前大統領とヘイリー元国連大使の事実上の一騎打ちとなった。 飯田)デサンティス氏はトランプ前大統領を支持する考えを示した、という報道も出ています。 須田)支持することによって、「将来的な大統領候補としてトランプさんに認めてもらおう」という計算が働いたのだと思いますが、もはや今年(2024年)のアメリカ大統領選挙、共和党と民主党の争いにおいては、「トランプ氏vsバイデン大統領」という構図になる可能性が90%を超えました。いまアメリカ国内では、「どちらが勝つのか」という方向に関心が移っています。 飯田)トランプ前大統領か、バイデン大統領か。 須田)最近の世論調査で注目しているのが激戦6州、いわゆる「揺れる州(スイング・ステート)」と言われるところです。従来は州によって共和党が勝つのか民主党が勝つのか、かなり色分けがはっきりしているのですが、激戦6州の場合は赤なのか青なのか、大統領選挙ごとに色合いが変わります。それがアリゾナ・フロリダ・ジョージア・ミシガン・ノースカロライナ・ペンシルベニアの6州なのです。
「スイング・ステート」6州の世論調査で圧倒的にバイデン氏をリードするトランプ氏
須田)前回(2020年)はアリゾナ・ジョージア・ペンシルベニア・ノースカロライナの4州でバイデン大統領が勝っています。激戦6州のうち4州を制したことが最大の勝因だったでしょう。ところが2023年11~12月と、2024年1月の世論調査の結果を見ると、トランプ前大統領が激戦6州においては圧倒的にリードしているのです。
トランプ前大統領がホワイトハウスに戻ったら何が起こるのかという予測記事が多く報道
須田)世論調査では、2桁以上のポイント差があるようです。大統領選挙の投票日は11月5日ですから、10ヵ月以上あるので何が起こるかわかりません。しかし、このままの状況が続くのならば、トランプ前大統領が圧倒的に有利という予測が色濃く出てきているのです。 飯田)トランプ前大統領が。 須田)最近では「トランプ前大統領がホワイトハウスに戻ってくると、どんなリスクが発生するか」というような予想がアメリカのみならず、世界のメディアで取り沙汰されている。「何が起こるのか」という予測記事が出ている背景には、そういう事情があるのです。