北区の小学生が考えた「SDGsの根っこ」とは?「住み続けられる北区」を考える小学生会議で白熱議論
北区の小学生を対象にした「国連を支える世界こども未来会議 in KITA-ku」が2月4日、北区・城北信用金庫本部会館大ホールにて開催され、区内の小学生4年生から6年生までの21人が参加し「住み続けられる未来の北区」をテーマに意見を交わし合った。 【写真】図解やイラスト付きで解説したり、演劇仕立てで発表したり…小学生のプレゼン力に大人たちも脱帽 小学生を中心とした子どもたちがSDGsの観点から「住み続けられる未来の街」を子どもたち自身で話し合い、発表するワークショップ型のイベント。日本各地で行われた地区イベントの代表チームが都庁で行われる全国イベント、さらに国連での発表を目指す。 冒頭、主催・一般財団法人ピースコミュニケーション財団代表理事の一木広治氏より「今日、最優秀賞を受賞したチームは、3月に東京都庁で行われる他の地区の代表チームが集まる会議に参加することができます。また、さらにそこから選ばれた代表が、NYの国連本部に意見を届けに行く予定です。ぜひいろいろなアイデアをみんなで出し合ってください」と子どもたちの活発な議論に期待。 開催場所協力の城北信用金庫・大前孝太郎理事長も「2021年の大河ドラマになった渋沢栄一さんはこの北区ゆかりの方です。ものすごい大きい会社を500も作った人なので、お金儲けに関心があった人なのかなと思うかもしれませんが、それは違います。お金を儲けて仕事を生むというだけでなく、道徳のことも一緒に考えないといけないという、今でいうSDGsの先駆けのような考え方を持っていた方なんです」と語り「こんな渋沢さんの考え方を広く知ってほしいと、東京北区渋沢栄一プロジェクトを立ち上げ、マスコットキャラクターの“しぶさわくん”を作り、しぶさわくんが局長を務めるFMラジオも作りました。今日の最優秀賞の皆さんにはぜひ出演していただこうと思います」。そこに 東京北区渋沢栄一プロジェクト広報キャラクター「しぶさわくん」も登場し、会場の子どもたちも大盛り上がり。 この日は、3~5人ずつ5つのグループに分かれてディスカッション。初対面同士でグループを組んだ子どもたちのために用意されたのがコミュニケーションツール「心臓ピクニック」や「わたしたちのウェルビーイングカード」。子どもたちは、鼓動が伝わることで言葉を使わなくても“心”が伝わるツールや、「感謝」や「思いやり」といったキーワードが書かれたカードを使って自己紹介。開発者である日本電信電話株式会社上席特別研究員・渡邊淳司氏は「これから皆さんは未来の北区について話し合いますが、ぜひ自分だけじゃなくてグループのみんなが一緒に幸せに暮らせる北区を考えてみてください。目の前にいる人もここに住んでよかったと思えるようなアイデアを考えてみてください」とアドバイス。