ラジオ人間の僕がハマった〝ナイツの話術〟ゲストや女性パーソナリティも含め「全員がメイン」の心地良いトーク
【ノマドの窓~渡る世間はネタばかり~】 ラジオっ子だった。中学になった頃が1970年代の初めで、大阪の深夜ラジオの世界がブームになった時期。ラジオ大阪「ヒットでヒットバチョンと行こう」、朝日放送ラジオ「ヤング・リクエスト」、毎日放送ラジオ「ヤングタウン」をトランジスタラジオでこっそり聴いていた世代。 【写真】浅草を一言で言い表す言葉を書いた色紙を持つ漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之 とにかく自分も参加したくて、いわゆるハガキ職人というやつになり、20歳を過ぎて気がついたら「ヤングタウン」の構成作家としてハガキをセレクトしたり、ラジオコント台本を書いていた。 それから、いろんなラジオ番組に関わらせていただいてきて、時は一気に40年飛んで今、2024年末。 年金をもらえる65歳になり、仕事としてはFM大阪発の「森高千里ララ サンシャイン レディオ」の構成をしながら、やっぱりラジオライフだ。 特にもう数年前からハマッているのが「ナイツ ザ・ラジオショー」だ。ニッポン放送で平日月~木曜13時~15時半にオンエアされている生番組(金曜は中川家、土曜はサンドウィッチマンが担当)。 この時間帯、関西なら「国際政治にまつわるニュース、日本政治のトピックス」などにパーソナリティーが〝意見する〟〝吠える〟ことがウリになっていることが多いけれど…その点、この番組は大きく異なる。 ナイツのトークの話題の中心は、お笑い関連の裏話に終始する。漫才協会の誰それがどうした、昨日の営業先でこんなことがあった、年イチの独演会はこんなだった、という報告トークがほとんどで、連日のゲストもお笑い芸人たちがメインだ。実際、番組サイトに「笑いにこだわった2時間半の生放送!」と明記してある。 そして、何と言っても特筆すべきなのは、そのトークを受ける女性パーソナリティーのスキルの高さだ。 月曜=平野ノラ、火曜=山崎ケイ(相席スタート)、水曜=安藤ナツ(メイプル超合金)、木曜=箕輪はるか(ハリセンボン)という4人。 それぞれの暮らしぶりを惜しげもなく披露しながら、アシスタントという立場をキープしてのトークが心地良い。